ファッション界の頂点と言えるメットガラ2024の共同ホストに選出されたばかりのゼンデイヤが、その非凡なセンスを改めて証明するような超絶刺激的な装いでロンドンを席巻しました。
2月15日、映画『DUNE/デューン 砂の惑星 パート2』のワールドプレミアがロンドンで開催され、ゼンデイヤのレッドカーペット登場がファンの注目を集めました。これまでにも大胆なアンダーブー見せのトップス、ドレープのアンサンブル、パリ・オートクチュールウィークで話題となった螺旋ドレスなど、毎回レッドカーペットを沸かせてきた彼女ですが、今回のルックはまさに歴史に残るものとなりました。
C-3POを大胆に再構築したサイボーグ風ドレス
SF映画『DUNE/デューン 砂の惑星 パート2』のプレミアという場でありながら、ゼンデイヤが纏ったのはまったく別の銀河系を彷彿とさせる装いでした。ターゲットにしたのはなんとスター・ウォーズの人気キャラクター、C-3PO。ただし、彼にハイファッションと過激さをミックスしたような独自のエッジを加えています。
メタリックシルバーのロボスーツは力強いショルダーとタイトなシルエットが特徴的。下半身は一体になったハイヒールブーツになっており、足元まで完璧に洗練されています。しかし、このルックの真骨頂はなんといっても数々の大胆なカットアウト。胸元、へそ、そして臀部まで露出させ、メタリックな輝きを放つサイボーグをセクシーかつ挑発的に表現しています。
この象徴的なルックは、ゼンデイヤの専属スタイリストであるロー・ローチ氏によって手がけられました。長年タッグを組む彼らは過去にも数々のファンタスティックな衣装を生み出してきましたが、これは最高傑作と言えるかもしれません。
映画の舞台は未来ですが、実際の衣装は過去のアーカイブからの発掘品です。見覚えがある方もいるかもしれませんが、なんとティエリー・ミュグレー1995年秋冬コレクションのものなのです。
オリジナルとの比較
ロー・ローチ氏は、ゼンデイヤが着用したのは1995年のランウェイを歩いたオリジナルスーツそのものであることを明言しています。つまり、彼女は29年前のファッション史を纏ったのです。
リラックスできるLBDも
ちなみに、ゼンデイヤはロボスーツを長時間は着用していませんでした。同じイベントで、控えめなマーメイドシルエットと疑似カウルネックラインがエレガントなLBDに着替え、快適に過ごしていたそうです。
今回のゼンデイヤの装いは、過激ながらも洗練されたデザインと過去のアーカイブの活用という独創的なアプローチで見事な話題を呼びました。メットガラに向けてさらなる衝撃ルックを準備しているのか、今後にも目が離せません!