ファッション月間のフィナーレを飾る圧巻の登場
パリファッションウィークでは、常に予測不可能な驚きを与えてくれるブランド「Coperni(コペルニ)」が話題をさらいました。彼らのショーは毎回期待を超えるパフォーマンスで、今回も例外ではありません。
2年前の2023年春夏コレクションでは、モデルのベラ・ハディッドがパンティーだけを着用してランウェイに登場し、その場でドレスがスプレーで塗られ、瞬く間に完成した「スプレードレス」が世界を驚かせました。さらにその後、2023年にはロボット犬がモデルたちをアシストし、ランウェイでのアクセサリーを披露する斬新な演出も話題となりました。
しかし、今年のショーはそのすべてを上回る衝撃を与えました。2025年春夏コレクションの最終ブランドとして、Coperniはディズニーランド・パリを舞台に、ファッションウィークのフィナーレを華々しく飾りました。
ディズニーランドでのファッションショー
ファッションウィークとディズニーランドが同じ文脈で語られることは、今までほとんどありませんでした。しかし、Coperniはその常識を覆し、世界中のファッションエリートたちをパリのディズニーランドに呼び寄せました。そして、今回のショーを締めくくるために選ばれたのは、あのカイリー・ジェンナーでした。
カイリー・ジェンナーのディズニープリンセスルック
カイリー・ジェンナーはファッションウィークの常連ですが、これまでは姉のケンダル・ジェンナーがランウェイを独占していることが多く、カイリー自身がランウェイに立つ機会はあまりありませんでした。しかし、2024年10月1日、彼女はパリファッションウィークで堂々のデビューを果たし、そのシーズンのファッション月間を一気に締めくくる大役を担いました。
ランウェイに登場したカイリーの姿に、観客は驚愕。彼女が纏っていたのは、胸元が露出したストラップレスのドレスで、ウエストが低めにデザインされた一風変わったシルエットが特徴的でした。舞台となったディズニーランドにふさわしく、光沢のあるスカート部分がボリュームたっぷりのボールガウンスタイルで、まるでディズニープリンセスのような雰囲気を醸し出していました。もしディズニープリンセスがコスメラインやテレビシリーズ、そしてビューティーエンパイアを持っていたら、まさにカイリーの姿がそれに相応しいでしょう。
カイリーは、ブラックのオペラグローブとレザーのアームカフでドレスをアクセサリーし、まさにロイヤルな宴に参加するかのような姿を演出しました。通常のディズニープリンセスが着用するパステル調でロマンティックなドレスとは対照的に、彼女のルックにはクールなエッジがあり、ゴシックな要素が垣間見えました。
ファッション月間のハイライト
2025年春夏シーズンでは、各ブランドがショーの会場にこだわり、ニューヨークからミラノまで、斬新な体験や壮大なロケーションでファッションショーを演出していました。しかし、ディズニーランド・パリの眠れる森の美女城をバックにカイリー・ジェンナーが登場したこの瞬間は、今シーズンのファッションウィークのハイライトと言えるでしょう。
「素晴らしい仕事をしているわ、カイリー!」と、哲学者クリス・ジェンナーの言葉が聞こえてきそうです。
今回のCoperniのショーは、ファッションの枠を超え、エンターテイメントと夢の世界を見事に融合させた忘れられない瞬間でした。カイリー・ジェンナーの存在感が、ディズニープリンセスのような華麗さを放ち、ファッションウィークの歴史に新たなページを刻んだのは間違いありません。